デリヘル(デリバリーヘルス)の変革の歴史とこれからの展望
デリヘル店で働いているスタッフやキャストさんはここ数年に渡り営業不振を感じているのではないかと思います。
以前であれば出勤するだけである程度の接客数があり稼げる状況でした。
しかし今現在では出勤しても接客数は少なく、また接客数ゼロで帰宅するのも珍しくない状況。
特にベテランと呼ばれる経験年数が長いキャストさんは数年前はこんなんじゃなかったのに…稼げない…と嘆いている方も多いでしょう。
なぜでしょうか?
個人的にはこの現状は来るべくして来た時代の流れではないかと思っています。一部のプロや未経験の女の子のような希少なキャストさん以外はもっと厳しくなっていくことでしょう。
個人的な見解にはなりますがデリヘルの歴史を振り返りながらその理由をデリヘルを取り巻く内部的、外部的な要因から考察していきたいと思います。
デリヘルの歴史を考える上で2つの大きな変化の軸があると考えています。
1,デリバリーヘルス誕生とインターネット初期
2,スマートフォン誕生後
1,デリバリーヘルスとは1999年に改正風適法が施行されて以降、首都圏を中心に急速に増加しており、2000年代に入ると首都圏以外の地方でも増加。
特に店舗型のヘルスがないエリアでは気軽に利用することが出来るようになったので人気に火がついたのではないかと考えられる。
店舗型のヘルスとは違い、無店舗型(事務所を構え受付は主に電話)で自宅、ビジネスホテル、シティーホテル、ラブホテルへのキャスト派遣をするので低コストで始められ店舗型とは違い、名前の通り店舗を構える必要がない。
警察への届出が受理されキャストを確保できれば営業できるので参入障壁は非常に低い業態であると思う。また店舗型と違い営業時間は決まっていないので自由に営業が出来き、派遣型である為キャストの人数も何人でも良く(相手先に出向くので部屋数という概念がない)出勤時間の調整も簡単だというのががメリット。
インターネット初期ではモバイルデバイスもガラケーで画像解像度も非常に少なく、モバイルで消費出来るコンテンツ量も格段に少なかったのを覚えている人も多いのではないかと思います。
コンテンツを求めるとPCもしくは風俗雑誌。特風俗雑誌ではエロ編集長がいきまーすみたいな体験記や様々な特集が組まれ愛読している人も多かった印象でした。
実際、今では考えられませんが風俗情報誌は売れており何種類も存在していました。
この時代コンテンツがもっとも充実しているのが風俗雑誌だったのです。
Webの記事は風俗雑誌からの書き起こしの記事が中心である為、発信は風俗雑誌からWebという順番でした。
雑誌を読み、夢を抱き風俗に通うそんな人も数多く存在した今でいう仮想通貨バブルのような状況だった思います。
デリヘルだったら可愛い子がいるから間違いない、など情報がない人だったら手軽に遊べる可愛い女の子を求める男性なら誰でも飛びつく。
当時は買い手はいくらでもいるので、可愛かろうが可愛くなかろうが女性であれば飛ぶように売れており、一日中電話が鳴り止まないなんて日も実際にありました。
しかし、デリヘル信仰が崩壊し虚像から実像へと変化、また実力を伴わない経営能力の無い店舗が薄利多売への道を突き進むデバイスがやってきます。
それが2のスマートフォンの登場です。
スマートフォンは多様で多彩なコンテンツを出力することの出来るデバイスで、Phoneとありますが楽に持ち運びできるPCであるというのが重要な点です。
誰もがスマートフォンを使うようになるとガラケーの時とは比べ物にならないほどの動画、ライン、アプリゲームなど豊富なコンテンツを消費できるようになりました。
誰もがこのようなリッチなコンテンツを場所に囚われず消費出来るようになると一番になくなるのは何でしょうか?
それはユーザーの可処分時間です。
可処分時間とはユーザーが自由に使える時間を言います。人の1日は等しく24時間でありそれはどう使おうが24時間であるということです。
若い世代はエンターテイメントとしてスマホをフルに使い倒していることでしょう。
この点から考えると若い世代の風俗離れと言われますがその理由が分かるのではないでしょうか?
可処分時間を優先的に何をすることに使うのかという事です。
デリヘル風俗は使っても使わなくても生活に支障は無く、ユーザーの幸福度合いを上げるためのエンタメ産業、利用してもらうためには他のエンタメ産業との可処分時間の奪い合いになります。
以前と比べると時間の使い方はスマホの誕生以来、非常に多様化していますので風俗で遊んでいた人が、例えばアプリゲームをしたり、Kindleなどで漫画を読もうとなっているのではないかと考えています。
さらにスマホの普及で大きく変化した形態があります。
エロ動画などのアダルトコンテンツが手軽に消費できるようになったことです。
わざわざDVDを購入またはレンタルしなくてもDMMなどのサイトをスマホを開けばすぐにダウンロード、サンプル視聴が可能となりオ◯ニーまでの距離が一気に短くなります。
また、仮想現実のVRによるアダルトコンテンツも続々発売されており好みじゃないデリヘル風俗の女の子に高いお金を払うより、好みのAV女優さんの仮想現実に入り込みコンテンツを楽しむほうが安く満足度も高くなるのではないかと思います。
仮想なので浮気にも当たらなそうですし笑
こうなるとキャストというコンテンツの向上、利用ユーザーに真摯に向き合う姿勢がとても大切となります。ユーザーの利用頻度、ユーザー数が明らかに減るのに今まで通りの営業を続けるのは不可能でしょう。
キャストの方も稼ぎたいのであればユーザーとの向き合い方を考えなければなりません。
しかし冒頭にも書いたように希少性が高いため一部のプロキャスト、未経験のキャストは今まで以上に稼げるようになるでしょう。
確実に格差は広がります。
加速的に淘汰されていく中で、あなたのお店、あなた自身は生き残れますか?